交流戦最多9度目Vを狙うソフトバンクは、13日のDeNA戦(みずほペイペイ)に4―1で快勝した。「モイネロ対ケイ」というNPB最高峰の左腕対決となったゲームで、試合を決める一打を放ったのは秋広優人内野手(22)だった。
4回二死二、三塁から三遊間をしぶとく破る先制の2点適時打。「モイネロさんがすごく良い投球をしていた。投手戦になることは予想していたので、1点取れればと思っていた」。難攻不落の左腕を相手に、戦況に応じた見事な対応だった。
小久保監督も殊勲の秋広について「二死二、三塁だったからめちゃくちゃ大きかった」と激賞。「移籍後初打点が勝利打点。忘れられないヒットになったんじゃないかな」と目を細めた。
秋広は先月、巨人との交換トレードで加入した。身長2メートル、体重100キロの恵まれた体と高卒3年目に10本塁打をマークしたポテンシャルを持つ22歳。これから常勝軍団で、どのような成長曲線を描くのか。
秋広は「2023年に10本打ったんですが、狙って打ったホームランは本当に一本もないんです」「ホームランバッターに見られがちですが、僕は〝率〟の方が自信がある」と自身のスタイルを語る。新天地では自分の長所を見失わず、新境地を見いだそうとしている。
「今は近藤さんの打撃練習やスイングをよく見て、吸収できるものを探しています」。23年に本塁打王と打点王の2冠に輝き、昨季は首位打者を獲得した近藤健介外野手(31)は理想の打者に一番近い存在。「実は小久保監督ともそういう話をしたんです。監督からは『長い歴史の中でも、これだけ率を残すスタイルから長打や本塁打を求めて成功した選手は近藤くらいしかいないんじゃないか。近藤という最高の手本がウチにはいる』と。それは僕もそうだなと思っていました」。
自分のスタイルを大事にしつつも、志の一番上にあるのはチームを勝利に導く確率を上げる打撃。近藤もその精神で「長打力」を求めてきた。トレードによって生まれる縁がある。大化けの運命なのかもしれない。












