不動だった「守護神」剥奪…。その重みを本人が一番感じているはずだ。開幕から長い不振が続くソフトバンクのロベルト・オスナ投手(30)がクローザーから外れた。10日の巨人戦(みずほペイペイ)では、3点リードした9回のセーブ機会にもかかわらず出番なし。チームは5―2で勝利したものの、抑え不在が今後に与える影響も大きい。自らのふがいなさや葛藤など、もどかしい胸中を右腕が激白した。
今季ここまでオスナは22試合に登板し、防御率4・09。6日のヤクルト戦(神宮)では2点リードの9回からマウンドに上がり、痛恨の同点2ランを被弾した。モイネロが8回18奪三振をマークしたゲームを締められず、早くも今季4度目のセーブ失敗となっていた。
この日、9回のマウンドを杉山に託した小久保監督は「前回(ヤクルト戦で)やられた時に、いったんクローザーから外れるという話をしている。クローザーは決めていない」と説明。しばらくは抑え不在の急場を、ブルペン陣一丸で乗りきっていく方針となった。
加入した2023年から鷹の絶対守護神に君臨してきたオスナにとって、もどかしい日々が続いている。右腕に何が起きているのか――。オスナ本人は次のように胸中を明かす。
「年を重ね、長いシーズンで疲れがたまってくると、100%で投げられる時ばかりじゃない。毎日試合をやって、デーゲームがあったり、移動もあって、それを何年もずっと繰り返すと、やっぱりどうしても体が思い通りに動かない時というのは出てくる」
不調期を短く切り抜ける術を知っているのが一流。これまでは〝しのぐ〟ことができていたが、今はうまくいかない〝もどかしさ〟をずっと抱えている。
シーズン序盤につまずいた後、一時は8試合連続無失点をマークするなど復調の兆しを見せていたが、再びもろさを露呈し始めた。原因は投球フォームの再現性を失っていることにある。
「毎日同じフォームで、安定したフォームで投げることを意識して気をつけているけど、ちょっとずつ体のズレが生じてしまって…」
ヤクルト戦後に右腕は何度も「申し訳ない」と連呼した。かつてMLB史上最年少で100セーブを挙げ、セーブ王のタイトルを獲得したスーパーエリートは現実を受け入れつつ懸命に前を向き、こうも述べている。
「持っている80%でいろいろ準備して、その時の最大能力を出すのがプロフェッショナル。これまでにない取り組みを始めて、最近気づいたこともある。コーチや周囲の協力を得ながら、徐々に感じは良くなっている」
小久保監督がこの日「いったん」という表現を使った意味は大きい。それだけに一刻も早い復調が待たれる。












