2016年、17年に日本ハムでプレーしたレンジャーズのクリス・マーティン投手(38)が7日(日本時間8日)、本紙に今季限りで現役を引退し、自身2度目の世界一でフィナーレを飾ろうと考えていることを明かした。

「プレーしている時は長く感じるものだが、過去を振り返ると短かったと感じる。1日は長いが、1年は早い」と話すベテラン右腕にラストイヤーにかける思い、日本で学んだ投球術、日本ハム時代の同僚、ドジャースの大谷翔平投手(30)について聞いた。以下一問一答。

 ――昨季終了後にFAとなり、地元テキサスのレンジャーズと1年契約。今季にかける思いは

 マーティン 今季限りで現役を退くことになると思う。100%ではないが、(来季に向けてメジャー)契約を結びたいとは思っていないんだ。だが今はレンジャーズの勝利に貢献し、ワールドシリーズで勝つことに集中している。

 ――今季も持ち味の制球力(ストライク率73パーセント)は健在で防御率も2点台前半(2・16)。体力的に来季も投げられるのでは

 マーティン おそらくね。でも決断するにあたって最も難しいのはメンタル面。子供たちが大きくなり、彼らがスポーツを始めるようになった。これまではプレーを続けるために、ずっと自分勝手にやってきた。私はこれから、家族、子供たちとの時間を大切にしたい。私も年をとって、そのうち40歳になる。

 ――もし必要とされれば、最後にNPB、日本ハムで投げる可能性は

 マーティン うーん、ちょっと(家族との距離が)遠過ぎるかな(笑い)。

 ――日本ハムでは大谷翔平とプレーした

 マーティン 今、彼は誰にでも大きな影響を与える、日本でも、アメリカでも特別な人。彼と一緒にプレーしたことは、本当に最高の経験だ。これから10年、いや15年くらい、彼のプレーを見られることを楽しみにしている。

 ――日本ハムでプレーしたことは大きな転機となったのでは

 マーティン 間違いない。日本に行く前の私は、どんどんストライクを取るタイプで、多分、ストライクが多過ぎた。日本ではどうやってコンタクトが上手い打者を打ち取るかについて考え、ゾーンから外れたボールを打たせる術を学び、それをこっちに帰ってきてから大いに生かすことが出来た。

 ――その投球術は誰から学んだのか
 
 マーティン よくチームメートとそんな話をしていたが、ヨシイ(当時投手コーチ、現ロッテ・吉井理人監督)からは多くのことを学んだ。毎日、いろんなことを学び、次の日に生かすという、繰り返しだった。

 ――ブルペン仲間だった宮西尚生投手は今も現役だ

 マーティン ホントか? 今、彼は45歳くらいじゃないか?(笑い)

 ――まだ39歳だ

 マーティン ああ、同じくらいの年齢か。向こうで彼の日々の準備、ルーティンを見ていたのを思い出すね。それも素晴らしい経験だった。