やはり「新庄体制3年目」はひと味違う。日本ハムが29日に行われたロッテとの開幕戦(ZOZOマリン)に4ー1で勝利。2019年以来5年ぶりとなる開幕白星を飾った。
チームは3回に2本の安打と四球を絡め2点を先制。6回には新外国人・レイエスが豪快な一発を放って追加点を挙げた。投げては先発・伊藤が6回を投げ、9奪三振を含む4安打無失点。圧巻投球で勝利を手繰り寄せた。
そんな投打の完勝劇に新庄監督は試合後、報道陣を見るや否や「ヨッシャー」と拳を握って満面の笑み。「いやあ、今日はむちゃくちゃ良かったです。最初5回までに点を取ってピッチャーで逃げ切る。この野球ができたらね。すごく面白いチームになると思う」と喜びを爆発させた。
新庄監督にとっては就任以来初となる開幕戦勝利。しかもシーズン初戦から投打がかみ合っただけに、指揮官が浮かれるのも無理はない。とはいえ、この日の勝利は投打の奮闘だけが要因ではない。好機でむやみに奇策を講じなかった「動かぬ新庄」も大きな要因だったと言える。
その象徴的なシーンが3回だった。先頭の水野が中越え三塁打を放ち、次打者・奈良間も四球を選び無死一、三塁。昨季までの新庄監督であれば間違いなくスクイズや重盗などで揺さぶりをかける場面だった。だが、この試合はあえて自重。その結果が続く田宮の先制適時打を生んだ。やみくもに動かず試合展開に応じて策を発動していく――。昨季とは明らかに激変した指揮官の采配を見ても、今季のチームには大きな期待が持てる。
新庄監督は日ごろから「本当は(自分が)サインを出すんじゃなくて選手が自分が考えて動く。それが理想」と語る。そんな指揮官が思い描いてきた強い勝ち方を早くも開幕初戦で実践できた格好だ。「ずっとこういうわけにはいかないと思いますけど開幕ダッシュはこの流れで行きたい願望はあります。今日負けてたら『143分の1じゃないですか』と言おうと思ってたけど…。この1勝はむちゃくちゃデカい」と確かな手応えをつかんだ様子だ。
選手たちの成長に加え、新庄監督自身も大きくひょう変。やはり今季の日本ハムは侮れない。













