第96回選抜高校野球大会の第6日第1試合で常総学院(茨城)と対戦する日本航空石川の右腕・福森(3年)が祖母に健闘を誓った。背番号「19」を背負ってメンバー入りが決まり「家族が泣いて喜んでくれた。ずっと応援してくれてたんで少し恩返しができればと思う。自信を持って全力でプレーしたい」と誓った。
1月1日に地元を襲った能登半島地震で祖母を自宅から救出し、背負って高台まで運んだ。「その時は恐怖心とかなく、とっさに体が動いた。おばあちゃんの上にいろんなものが乗っかってて…。揺れが収まった時におばあちゃんは立てない状況だった。『私より先に逃げろ』と言われたけど、自分が動けたんでとっさに行った。外に出たらみんなが逃げていて津波が来るのか、と思って必死に逃げた」。玄関の外の景色は変わり、向かいの家の1階部分がつぶれていた。骨折した祖母を背負い、サイレンの鳴る中で無我夢中で高台に上っていった。
一命を取り留め、野球部は山梨の姉妹校で練習を続けたが、祖母はまだ七尾市内の避難所にいる。ケガは回復し、甲子園にも来てくれる予定だという。苦難を乗り越えての聖地に「想像もしていなかった。すごい経験をしたと思う。まだいつも通りの生活には戻っていないことが現実なんで、一生懸命全力で頑張ることで何か届けられたらと思っています」。全力プレーで被災地を勇気づける。












