【アリゾナ州グレンデール22日(日本時間23日)発】ドジャースの山本由伸投手(25)がキャンプ2度目の実戦を想定したライブBPに登板した。のべ10人の打者に43球投げ、無安打6三振(2四球)の圧巻の投球を披露した。メンバーに入っていた大谷翔平(29)との夢対決は避けたわけではないだろうが、お預けとなった。3月20、21日に韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズ登板に向け、調整は順調そのもの。来週以降のオープン戦登板でさらに状態を上げていく――。
夢対決こそ幻に終わったものの、山本が主力打者相手に無双した。全体練習前に発表された山本のライブBPのメニュー表。対戦打者の中には2020年ナ・リーグMVPで、通算2114安打、321本塁打のフレディ・フリーマン内野手(34)、メジャー通算1512安打、174本塁打のジェーソン・ヘイワード外野手(34)、若手のミゲル・バルガス内野手(24)とともに「大谷」の名前が記載されていた。
しかし、山本がライブBPの準備のためサブグラウンドに姿を現すと、直前まで同グラウンドでアップをしていた大谷は入れ替わるように室内へ移動。そのままトレーニング施設に隣接する芝生エリアでランニングを中心とした別メニューを開始した。大谷が避けたわけではないだろうが、この時点で直接対決は「お預け」となった。それでも山本は周囲の期待を裏切らなかった。
2イニング想定で行われたが、1イニング目から150キロ超の直球と多彩な変化球を織り交ぜ相手打者を翻弄した。先頭ヘイワードを空振り三振、バルガスに四球を与えたものの、フリーマンは見逃し三振。ヘイワードとバルガスを連続で内野ゴロを打たせて18球で4打数無安打2三振で終えた。
さらに圧巻だったのが、10分のインターバルを挟んだ後の2イニング目だった。1人目のヘイワードをバットに空を切らせると、続くバルガスはスプリットで空振り三振。フリーマンは歩かせたものの、ヘイワード、バルガスから連続三振を奪うなどこの回打者5人に対し4奪三振。バットにボールを当てさせなかった。これには見守った首脳陣も「ワオッ」と感嘆の声を上げ拍手を送るほどだった。
山本は降板後、この日の投球について「前回(17日のライブBP)よりもより実戦、試合を意識して投球できた。今の段階ではいいかなと思いました」と笑顔。その上で「次はオープン戦での登板になると思うので。しっかり公式戦に向けていい状態で入れるように過ごしていきたい」と意気込んだ。来週のオープン戦に登板する予定だ。
すでにロバーツ監督は韓国での開幕シリーズで登板する予定と明かしている。右腕は「まだ本当にわからないですけど」と苦笑いを浮かべたものの「もし投げることになったら、とにかくチームが勝てるように全力で投げたいと思う」。同地区の宿敵パドレスとの開幕カードでの好投も誓った。
自身プロ1年目の17年9月26日以来となる大谷との直接対決は実現せず。「(大谷は)最初から立たないということだったので。ひと安心? いや、そんな…」と報道陣の笑いを誘った。最後は最近の日常生活を問われ「気軽に(日本時代のように)コンビニにちょっと寄ろう、とかがないので…。(日本から離れて恋しいのは)それぐらいですかね」とつぶやいた。
ライブBPで無双している山本。次の段階であるオープン戦登板が楽しみだ。












