【オハイオ州ダブリン17日(日本時間18日)発】米男子ツアー「メモリアル・トーナメント」(ミュアフィールド・ビレッジGC=パー72)2日目、今季のツアーで平均飛距離1位(323ヤード)の飛ばし屋、ブライソン・デシャンボー(26=米国)がパー5で「10」の大叩き。1オーバー42位からスタートしたが76を叩き、通算5オーバーで予選落ちした。

〝事件〟の舞台は15番。デシャンボーのティーショットは左に曲がり、クリークに入った。1罰打でドロップした場所は林の中。打ち上げで、フェアウエーも見えない残り288ヤードという状況で、デシャンボーはフェアウエーウッド(FW)を強振する。

 だが、ラフのため狙い通りにフックがかからなかったボールは、コース右サイドにある住宅との境にあるフェンスを越える。コースの外はOB。同じ場所にドロップしたデシャンボーは無造作とも思えるほど、時間をかけずに打ち直し、ボールは再びフェンスの外へ。

 この場所で3度目のドロップをして打った7打目もFWを使用。ボールはカート道にはねてヒヤリとさせたものの、何とかラフに止まり、次の8打目で9メートルに乗せ、2パットの「10」でようやくホールアウト。それまで30位台だった順位は急降下し、カットラインに2打及ばす予選落ちとなった。

 15番では、3打目のボールがフェンスの真下に止まっていたため、デシャンボーは「(OBではなく)セーフではないのか」と確認するために競技委員を呼んだこともあり(裁定はOB)、このホールをプレーするのにかかった時間は約25分。後続組は延々と待たされるハメになった。

 初日に423ヤードのビッグドライブを披露したのに続き、2日目も最も話題になるプレーをしたのはデシャンボーだった。