韓国1部全北のMF邦本宜裕(24)が同国から〝追放〟されることになった。
邦本は8日に飲酒運転で摘発され、韓国プロサッカー連盟(Kリーグ)から60日間活動停止の暫定処分が下された。韓国メディア「ニュース1」などによると、邦本は12日に全北の所轄警察署へ関係者に付き添われて出頭。約2時間にわたって事情聴取を受け、容疑を全面的に認めた。
警察関係者は「当事者が疑いを認めた。近いうちに検察に送致する予定だ」と明らかにし、今後は追加の捜査は行われない見込み。捜査が終了したことで、今後は邦本の身の振り方に注目が集まる。すでに韓国メディア「スポーツソウル」などは所属の全北が契約解除する見通しを報道。韓国では飲酒運転の厳罰化が進む中で起きた現役Kリーガーの愚行には非難が集まっており、韓国サッカー界からの〝追放〟は確実な状況だ。
そうなると、まず考えられるのが母国のJリーグへの復帰だ。J1で問題を起こした選手が下位カテゴリーで再起を目指す例もあるが、あるJクラブの強化担当者は「最近はコンプライアンスが厳しく求められる中で、Jリーグを含め日本のクラブはあり得ないだろう」。かつてプレーした福岡でも規律違反で契約解除された〝前科〟があるだけに、日本復帰は絶望的だ。
それでも現役続行の道はありそうで、前出の強化担当者は「実力があれば素行は気にしない国もある。MF道渕(諒平=セルビア1部ラドニチュキ)みたいなルートになるのでは」と予想したが…。捨てる神あれば拾う神ありとなるか。