サポーターによる声出し違反が相次ぎJリーグから〝最後通告〟を受けたJ1浦和が、6日の京都戦(埼スタ)を2―2で引き分け。ルール違反も見られなかった。

 浦和を巡っては、新型コロナウイルスの感染対策で禁止されている声出し応援をサポーターが繰り返し破って問題が深刻化。クラブは5日に謝罪の声明を発表したが、Jリーグの野々村芳和チェアマンは罰金2000万円の可能性を示した上で今後再発した場合には「無観客試合や勝ち点剥奪」の厳しい措置を取る方針を明言した。

 6日の京都戦はその直後の試合で浦和サポーターの行動に大きな注目が集まる中、点の取り合いとなる熱戦が展開された。得点やチャンスの場面では声援が出たが、禁止とされている応援歌の合唱やブーイング、指笛などが発生する場面は見られず〝無事に〟試合は終了した。

 試合後、リカルド・ロドリゲス監督は「前半で追加点を取れていれば。立て続けに失点をしてしまったところは改善すべきところだ」、2得点のMFダビド・モーベルグも「満足できるドローではなかった」とホームで痛恨のドローに悔しさをにじませたが、まずは騒動を回避できたことが大きな収穫と言えそうだ。

 ファンやサポーターの間からもネット上で、浦和サポーターの〝大人の対応〟を評価する声が続々。「浦和サポーター 静かにできるじゃんwww 大人しくできるじゃんwww」などとルールを順守した浦和サポーターをたたえる意見が上がった。

 今後も浦和サポーターはルールを守れるのか。しばらく注目が続きそうだ。