Jリーグは11日、新型コロナウイルスの濃厚接触者の判断に関する暫定的な基準を設けたことを明らかにした。

 Jリーグでは、試合直前に新型コロナウイルスの陽性者や陽性の可能性が高い選手を把握しても、試合開始までに濃厚接触者を特定できず、試合が中止になるケースが起きていた。

 村井満チェアマン(61)はこの日の実行委員会後、オンライン取材に対応。「Jリーグはあくまで保健所の判断を公式なものと位置づけて従っていくと申し合わせたが、少しでも早く自主判断を行い(濃厚接触の疑いがある人を)隔離することで(試合の)開催にむけた準備をしていく」と話した上で「暫定的な一定期間の内容になるので、保健所の判断が出たら、すべて合わせていくことになる。保健所の指導を仰ぎながら微調整していく」と説明した。

 また、独自の基準としては、以下の7つを挙げた。

〈1〉発症日(無症状の場合、検体採取日)の2日前以降の接触を確認する。一部、5日前以降を確認する

〈2〉陽性者と日常的に接している者(例・通訳と担当選手、寮で同室)

〈3〉1メートル以内、マスクなしで、15分以上会話した者

〈4〉陽性者と、一般の飲食店で、飲食を共にした者

〈5〉5日前でも、複数人で1時間以上の会食を共にした者

〈6〉移動中等での隣席での飲食で、十分に注意を払わなかった場合(距離、食事時間、会話を慎む、食事前の手指消毒をいう)

〈7〉48時間以上連続する発熱、咳、体のだるさなど疑い症状のある者は「陽性疑い」とみなし、彼との関係で「濃厚接触疑い」にあたる者がいないか、確認する(他の症状を伴わない単純な発熱は「陽性疑い者」と見なさない)