「頸髄損傷」の重傷を負った大谷晋二郎(49)の支援大会となる押忍プレミアム興行「大谷エイド」(4日、大田区総合体育館)で、世界ヘビー級王者の杉浦貴(52=ノア)が田中将斗(49)に敗れ、王座から陥落した。
杉浦は4月10日両国大会で大谷の挑戦を退けV3に成功。同戦で大谷が大ケガを負ったため、一部の心無いファンからは誹謗中傷も受けていた。
それでもレスラーとしての誇りと男気を胸に、大谷の支援大会で田中を迎え撃った。五輪予選スラムをカウント2で返された杉浦は、奥の手・雪崩式五輪予選スラムを狙ったが阻止される。田中に強烈なヘッドバットから大谷の得意技スパイラルボムを決められ形勢を逆転された。さらに打撃合戦から後頭部にスライディングDを浴びると、最後は正調スライディングDに沈められてしまった。
試合後の杉浦は「4月の10日ですね。両国のゼロワンさんの大会で大谷選手と試合をして、僕の技で大谷選手がケガしてしまって。これについては本当に大谷選手に申し訳ないと思っています。すみません。そして何よりも大谷選手のご家族に、ご心配とご迷惑をずっとお掛けしたのは、本当に申し訳ないです」と謝罪の言葉を繰り出した。
プロレスは常に危険と隣り合わせとはいえ、大谷が大ケガを負ったことで杉浦自身も苦しんだ。「僕なりに今後どうしていけばいいか考えたんですが。やはりプロレスラーとして何かお手伝いや、ご協力をできればいいなと思って今回出場させていただきましたが、今後も何か大谷選手の力になれるなら、何かまた試合でも。他のことでも何かあればご協力させてください。これは本当にお願いします」と、改めて自身のできる限りでの協力を申し出た。
誰よりも杉浦が大谷の奇跡の復活を待ち望んでいる。「大谷選手は何度でも立ち上がって何度でも来る男だと思っています。ですから、今回もケガから必ず復帰して、また立ち上がって、またリングに戻ってきてくれると僕は信じて、そして祈って、リングで大谷選手を待っています。それだけです。すみません。ありがとうございました」と言葉を振り絞り、炎の戦士との再会を切望していた。












