【フロリダ州オーランド12日(日本時間13日)発】配信されたWWE・NXT大会で、〝暗黒の逸女〟ことNXT女子王者の紫雷イオ(30)への次期挑戦者候補が続出した。イオは来週大会で元王者で最大のライバル、リア・リプリー(24)と王座戦を行うことが決定。リア以外の強豪選手も、虎視眈々と逸女の王座に照準を合わせている。

 第3試合ではかつてのライバルで挑戦を表明している元NXT・UK女子王者のトニー・ストーム(25)が登場。イオの怨敵キャンディス・レラエ(35)と激突した。

 王座戦線生き残りをかけた一戦は、トニーが徹底した左腕攻撃でリード。スターダム参戦時よりひと回り以上も大きくなった肉体を駆使してキャンディスを圧倒した。脳天砕きから低空ミサイル弾、ビッグブーツと攻撃は止まらない。

 さらには「ゴツン」と音が鳴るほど強烈な頭突きを見舞うと、ジャーマンからスライディングD式ラリアート、網打ち原爆で試合を支配し続けた。

 しかしコーナーからのギロチン弾を自爆すると顔面へのニーをくらってしまう。そのままコーナーに叩きつけられると、キャンディスは両足をロープにかけたまま、トニーをフォール。明らかに反則だがレフェリーの死角に入ってしまい、試合の9割を支配していたトニーが疑惑の3カウントが奪われてしまった。

 納得がいかないトニーは、大ブーイングが吹き荒れる中、キャンディスと大乱闘。ここで謎の覆面女が乱入して大混乱に拍車をかける。さらには9月にイオに挑戦して敗れたショッツィ・ブラックハート(28)まで乱入。ショッツィはトニーに加勢するも、覆面女はキャンディスと結託して2人をリング外へ追い出してしまう。自ら覆面を脱ぐと、正体は豪州の黒髪美女戦士インディ・ハートウェル(24)だった。

 イオを裏切った策士キャンディスは、新たな相棒を見つけたことになる。
 
 トニーの参戦により一気に活性化したNXT女子戦線。この試合の前には、イオの王座を狙い続けているNXTきっての巨女ラケル・ゴンザレス(29)が登場。中国人初のWWEスーパースター、ザイア・リー(32)と対戦予定だったが、リーが緊急欠場となったため、ゴンザレスは中国人男性マネジャーに暴行を加えてうさを晴らした。

 リアを退けても、次々と挑戦者が名乗りを上げてくることは間違いない。〝暗黒の逸女〟は過酷な防衛ロードを歩み続ける。