世界最大のプロレス団体・WWE女子部門の世界的トップスターが仙台にいた。WWEで“ザ・ボス”の異名を取り、同女子王者にも輝いたサーシャ・バンクス(27)がプライベートで極秘来日していたことが9日、明らかになった。

 サーシャはマネジャーも伴わず、7日に単独で来日。同日の仙女・後楽園ホール大会を観戦後、夜はノアの丸藤正道(39)と会食し、8日にはスマホのアプリを駆使して、自力で東京から仙台まで新幹線で移動した。

 同日に仙台市内のホテルにチェックインすると、仙女のオフィスに直接連絡。道場での練習を希望し、9日午後の合同練習に参加した。練習後は仙女のメンバーと記念撮影し、自身のインスタグラムでその様子をアップして「夢がかなったことに感謝しています」とコメント。驚異の行動力だ…。

 そもそもサーシャ級の選手が単独で来日し、自分の思うままに動くこと自体が異例中の異例。思わぬ格好で受け入れる側となった仙女代表の里村明衣子(39)は「後楽園大会の数日前に(道場に行きたいとの)連絡を受けていましたが、まさか本当に自分一人で来るとは…」と驚きの表情を隠せなかった。

 しかも、この日午後の合同練習(午後2時開始)の1時間前から道場に入り、入念にウオーミングアップしていたという。理由については「日本の女子プロレスを学びたかったから」とあっけらかんと語っているらしい。

 10日以降の行動は未定。いとこで米国ラップ界のレジェンド、スヌープ・ドッグ(47)は平均して年間約1000万ドル(約10億800万円)を稼ぐ大物で、2016年にはWWEの殿堂入りを果たしている。そもそも各業界を見渡しても“ザ・ボス”と呼ばれる存在はブルース・スプリングスティーン(69)、ダイアナ・ロス(75)以外に見当たらない。

 今週中は日本に滞在する模様だが、10日以降の動向は未定。梅雨空が明けそうな日本のどこかの町を、サーシャが唐突に訪れるかもしれない。

 2月には現スマックダウン女子王者ベイリー(30)とのコンビで新設されたWWE女子タッグ王座を獲得し、WWE女子&ロウ女子王座に4度も輝いたトップ中のトップスターは、日本での充電期間を経てWWE女子の最前線に戻りそうだ。