女子プロレス「スターダム」25日の大田区総合体育館大会で、復権を目指す〝アイコン〟岩谷麻優(28)がワンダー王座挑戦にこぎつけた。

 岩谷はこの日、シングルのリーグ戦「5★STAR GP」最終日の公式戦でスターライト・キッドと対戦。かつてのチームメートながら〝闇落ち〟して大江戸隊に移籍し、勢いを増した因縁の相手だ。

 ともに優勝決定戦進出の可能性は消滅。それでも両者は過去を清算するかのように、激戦を繰り広げた。しかし、最後は岩谷がフルネルソンの体勢でキッドを捕獲。そのまま高速の二段階式飛龍原爆固めでぶん投げ、3カウントを奪取してみせた。試合後は「今は優勝できなくて悔しいっていうより、キッドと戦って勝ったことがうれしい。でも、来年は優勝します」と誓いをたてた。

 さらにメイン終了後、岩谷に予想外の事態が。リングに乱入したワンダー王者・中野たむから次期挑戦者に指名されたのだ。岩谷は「逆指名ありがとうございます。私も優勝したら、その白いベルトに挑戦表明したいと思っていたので。きっちり3カウントを取って、大舞台に強い岩谷麻優が復活します」と、10月9日の大阪城ホール大会での王座挑戦を自らも表明した。

 2017年9月に陥落して以来、実に4年ぶりの王座返り咲きとなるか。アイコンの復活に期待だ。