ノアの杉浦貴(52)が、背水の陣で臨むシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2022」制覇に燃えている。
11日横浜大会での開幕戦では、Bブロック公式戦で新日本プロレスの小島聡(51)と激突。肉弾戦から飛びつき式のフロントネックロックで絞め落とし、レフェリーストップ勝ちを収めた。
開幕を前にあえて「今年優勝を逃したら『来年はもう出ない』という覚悟で出場します」と退路を断った。そこに込めたのは後ろ向きな思いではない。
「出られるのが当たり前って思っていては何も変わらない。どこかで自分に厳しく臨まないと、なかなか称号は手に入らないと思ったから。厳しいことを言ったのは自分を追い込むため」と、その真意を説明する。
近年はベテラン勢の活躍が目立つ方舟マットで、その流れから取り残されており「存在が薄くなってきていると自分でも感じている」と認める。
闘志に火をつけたのが同じ1970年生まれの小島の存在だ。4月30日からノアに参戦し、6月12日にはGHCヘビー級王座を奪取した。同級生からの刺激について杉浦は「それはあるね。潮崎(豪)から(ベルトを)取った時に『まさか』って思ったし、まだまだ諦める年齢ではないっていうか、いい目標になった」と語る。
明暗が分かれた状況への悔しさや焦りも込め「そういうのを感じているからこそ、厳しい言葉を口にして臨んでいる」と語気を強めた。
狙うは優勝と、その先のGHC王座挑戦だ。「俺の状態を見てくれれば分かると思う。ケガもないし、いつでもいける。今はただ、称号が欲しい」。逆襲の夏が幕を開けた。












