武藤が新技「58歳」でグランドスラム達成へ自信満々 2・12武道館でGHCに挑戦

2021年01月21日 11時30分

武藤は決戦を控えた胸中を語った

 プロレスリングマスターこと武藤敬司(58)が、グランドスラム達成へ自信満々だ。ノアでは10年ぶりの進出となる2月12日の東京・日本武道館大会で挑戦するGHCヘビー級王者・潮﨑豪(39)のファイトスタイルに嫌悪感を示す天才は、新技「58歳」を引っ提げ自らの信念の正しさを証明する。

 新日本プロレスのIWGPヘビー級、全日本プロレスの3冠ヘビー級両王座の戴冠実績がある武藤は、最後に残されたGHC王座を取れば史上3人目の3大シングル王座制覇となる。

 かねて興味を示していたグランドスラム達成へ動いたのは、昨年12月6日代々木大会で潮﨑が杉浦貴(50)との51分44秒の死闘を制しV6を果たした直後だった。リングに上がり堂々と挑戦を表明した。

 その際、30分を超えるタイトル戦を連発する王者を「そういうスタイルには付き合わない」とぶった切ったが、その真意を「俺は技のデフレが好きじゃないんだ。ずっと技のインフレを起こしたくて、そのために一生懸命考えてやってきたから。全く逆なんだよ」と説明する。

 そもそも「技のインフレ」を意識したのは、1993年にタッグを組むなどの接点が生まれた“超人”ハルク・ホーガンとの出会いがきっかけだ。「ホーガンはギロチン一発で数千万円を持っていく。それで当時若手だった俺は『どうしてこの人は、俺と消費カロリーが同じでこんなに稼げるんだろう』って思うようになったんだよ。それからはどうすれば技の威力と単価を上げられるか、つまりインフレさせられるか考えるようになった。そこに持っていかないと、プロレス界のためにならない気がしてさ」

 武藤の理論からすると、潮﨑のような大技を何発も出す“死闘型”は「技がデフレしている」状態だ。「俺には俺のバイブルがあって、きっとノアにはノアのバイブルがあって。そこの戦いだよな」と力説した。

 決戦に向け新たな技を投入することも視野に入れる。日本武道館は38歳だった2001年6月、当時51歳だった天龍源一郎を破り3冠王座初戴冠を果たした思い出の会場のため「ゲンのいい場所だよな」とニヤリ。「常に新しいものを追い求めていたのが天龍さんのすごさだから。53歳で新技つくって53歳って名づけたり」と話すと、当時の天龍に今の自分を重ね合わせるように「俺も当日は『58歳』っていう技でも出そうか。どんくさくても味がある技を」と予告した。

 豊富な経験をフル稼働させて「アイ・アム・ノア」を標榜する王者を引きずり下ろす覚悟。結果はもちろん、その試合運びにまで注目が集まる一戦になりそうだ。

 

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