【ノア】潮崎 俺の逆水平で日本を元気にする!!

2020年03月27日 16時35分

潮崎が強い決意を示した

 令和の力道山となれるか。ノアのGHCヘビー級王者・潮崎豪(38)が、新型コロナウイルスの感染拡大で大揺れの日本に勇気と希望を与える。29日の東京・後楽園ホール大会は、史上初となる無観客での同王座戦で野獣・藤田和之(49)の挑戦を受ける。異例のタイトル戦を前に王者の脳裏に浮かんだのは、敗戦の傷痕が深く残る1950年代の「あの光景」だ。

 東京都の小池百合子知事(67)から今週末の不要不急の外出自粛が要請されたことを受け、無観客で開催される29日の後楽園大会は動画配信サイト「DDTユニバース」などで配信される。誰よりも会場の熱気と声援を愛する潮崎だけにショックは大きいかと懸念されたが、実情は真逆だ。

「率直に前を向いて受け止められる自分がいたんですよ。これはプラスに持っていけるなと。真っ先に浮かんだのは白黒の画像で見た街頭テレビですね。画面の中の力道山先生が、見たいけど会場に行けない何万人、何十万人という人たちを勇気づけた。今それができるのは、プロレスしかないんじゃないかと」

 日本プロレスの祖・力道山は1951年に大相撲からプロレスに転向した。54年2月19日に初の国際試合を開催し、まもなくテレビ中継がスタート。日本全国で一気に人気が爆発した。日本テレビが街頭テレビを各地に設置するや、常時1万人超の大観衆が集まったとされ、シャープ兄弟を空手チョップで制裁する力道山に熱狂的な声援を送った。

「小さな画面から、日本全国に勇気を届けていたわけじゃないですか。プロレスの原点に戻る、いい機会だと思う。昭和から時代は大きく変わったけど、パソコンやスマホの画面からでも試合の熱気、選手の躍動感は伝わると信じています」と両腕に力を込めた。

 しかも相手は最強の挑戦者、藤田だ。燃えてこないはずがない。「絶対に倒さなければならない最強の外敵。日本がこういう不安な状況だからこそ、俺は動画配信を見てくれる一人ひとりの胸に熱い思いが響き渡る試合をしますから。俺の逆水平チョップで、スマホのスピーカーが破裂するほどの爆音を響かせる。日本が元気を取り戻すような強烈な一撃をね」

 未曽有の危機を迎えた日本のため、そしてノアのために――。不退転の覚悟で決戦のリングへと向かう。