新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」7日大阪大会のAブロック公式戦で、トム・ローラー(39)がバッドラック・ファレ(40)を破り2勝目を挙げた。

 160キロの巨体を誇るファレのパワーに苦戦を強いられた。グラネード(変型首折り弾)を浴びたローラーは、バッドラックフォールを狙われて窮地に陥る。

 しかし寸前で体勢を入れ替えるとスリーパーホールドに捕獲した。これを逃れようとしたファレにコーナーへと体を打ち付けられるも、コーナー上からのDDTを発射する。再びスリーパーに捕らえると、ファレのヒザ裏を蹴ってからスライディング式のニーアタックを発射。最後は必殺のNKOTB(後頭部へのヒザ蹴り)で3カウントを奪った。

 これで星取りを2勝2敗の五分に戻したローラーは「今日は妻の誕生日だが家に帰れない。なぜなら、俺はこのG1に出ているからだ! ベイビー、君がいてくれて俺は幸運だ。俺が激しい試合をする理由の一つは君なんだから」と愛妻家ぶりをアピール。「日本にいるあいだ、手に入れられるチャンスはすべて手に入れて、俺がモンスターだとみんなに分からせてやる。毎日を人生最後の日だと思って、ベストを尽くして生きるんだ」と、異国での成功の誓いを新たにした。