新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」30日愛知県体育館大会のDブロック公式戦で、KOPW保持者の鷹木信悟(39)がデビッド・フィンレー(29)に敗れ、2敗目を喫した。

 DブロックではIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイのベルトを巡ったイザコザが勃発している。返上を拒否してベルトを持ち歩いていた前王者ジュース・ロビンソンを公式戦(26日、後楽園)からフィンレーが勝利。そのままベルトを奪って保持している状況だ。

 混沌とする状況で〝ベルト保持者〟と対峙した鷹木は、Prima Nocta(スタナー)からACID DROP(変型スタナー)を浴びて窮地に陥る。それでも熨斗紙、パンピングボンバーで反撃に出るとMADE IN JAPANをさく裂させて一気に攻め立てる。

 止まらない鷹木は左右のエルボーを連打するハツラツタイムからヘッドバット、スライディングラリアートを発射する。、さらにたたみかけようとドラゴンスリーパーに捕らえて鷹木式GTRを狙った。

 ところがこれをかわされてしまうと、エプロンから飛び込んできたフィンレーのPrima Noctaを再び浴びてしまう。予想外の一撃で混乱するスキに丸め込まれ3カウントを奪われてしまった。

 4ブロック制で公式戦が6試合の今大会で2敗はデッドラインギリギリの崖っぷちだ。鷹木は「言葉が出ねえよ! これで2敗。俺のG1は終わったんか? だがこれでDブロック代表、可能性がゼロってわけじゃねえだろ? 可能性が1%でもある限り! 俺は自分のプロレスを貫く」と強がったが、オスプレイとの公式戦(8月6日、大阪)を前に痛すぎる敗戦だ。

「オスプレイ戦、最高のシチュエーションでアイツの前に立ってやろうと思ったけど…ああチキショー…いやあ、これ以上言葉が出ねえよ」とうなだれていた。