新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」が札幌2連戦で開幕し、8月18日日本武道館大会の決勝戦まで、日本各地で熱い戦いが繰り広げられる。前年度覇者のオカダ・カズチカ(34)は16日のAブロック初戦でジェフ・コブ(40)を下し好発進。2連覇を達成すれば史上4人目の快挙となるが、当の本人は強く意識していないという。いったいなぜ? さらには団体オーナーのブシロード・木谷高明社長に対する「クソオーナー」発言は何だったのか? 気になる2つの疑問にレインメーカーの回答は――。
史上最多28選手がエントリーし4ブロック制が採用された今年のG1は、16日の札幌大会で開幕。オカダはコブとのAブロック公式戦初戦を制して白星発進を飾った。
蝶野正洋、天山広吉、飯伏幸太の3人しか成し遂げていない連覇へ好スタートを切ったが、前年度覇者という立場、そして快挙そのものは重要視していないという。その理由をオカダは「僕の中ではやっぱり、去年がああいう終わり方で。優勝は優勝ですけど、そこが一番引っかかる」と明かした。
昨年大会の優勝決定戦では、飯伏がフェニックススプラッシュを放った際に肩を負傷。レフェリーストップで優勝が決まったのは、過去31回の大会で初のことだった。
オカダは「プロレスをやってる以上、ケガはつきものですし。逆に、今までああいう終わり方がなかったほうが不思議なくらい激しい戦いをしてますから」と納得する気持ちを持ちながらも、やはり完全に消化することはできなかったという。
「優勝はしたけど『いや、あのままいってたら飯伏だったんじゃないの』と思う人もいるかもしれないじゃないですか。なんか、まだG1が続いているような感じはありますよね、去年から。(今年こそ)完全燃焼したいです」
飯伏は現在も欠場が続く。それだけにオカダが心の霧を晴らすためには、昨年と同じ結果を残すしかない。「スッキリするには? しっかり3カウントを取って優勝するっていうことだけじゃないですかね。出てない人に勝つとかは、関係のないことだと思いますし。去年のG1から解き放たれたいという感じですかね」と言い切った。
一方、14日の直前会見では「クソオーナー」発言が波紋を呼んだ。これは7日の戦略発表会の席で、コロナ禍の新日本が「ブーイングしたくなる試合ばかり」だったとし、現体制についても「古い、遅い、固い、変化を嫌っている」と痛烈に批判した木谷社長に対するものだ。
オカダは「別に『見返してやる』とか『見てろ』とか、そういう気持ちはなにもないですよ。元からやってますもん、それだけの戦いを。変わらないですよ、やることは。コロナ禍になってからも、ずっと胸を張れる戦いをしてきたので」と主張する。反則が横行する一部の試合ばかりがクローズアップされる風潮もあるが、一概に団体を批判されるような試合をしてきたつもりはないという自負がある。
さらには「(開幕戦当日に)ツイッターを見たら『超期待です』みたいにつぶやいてたのかな? 『気持ち悪っ』と思って。あれだけ批判するだけ批判して(その直後に)期待するんだって」と、G1開幕後の木谷社長の発信に対する不快感もあらわにした。
昨年は優勝してわずか3日後の新シリーズ開幕戦で、いきなりセミファイナルに自身の試合が組まれたことに大きな違和感を持ったという。
「もっともっとG1の価値が上がるように。終わってからも影響力がある、それだけのものにしたいですね。そういう意味では、連覇したら発言力はあるのかなと思いますし。そのためにもしっかり優勝したいです」
IWGP世界ヘビー級王座、そして団体旗揚げ50周年イヤーの主役の座を奪回するべく、4度目のG1制覇へ突き進む。












