新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」3回戦が17日静岡大会で行われ、ザック・セイバーJr.(34)がグレート―O―カーンを下し準々決勝に進出した。

 昨年G1クライマックスでオーカーンとのハイレベルな技巧戦を制したザックだが、この日は右ヒザ攻めに苦しめられた。豪快なラリアートを浴びたザックは、右ヒザを捕まれるとそのままエリミネーター(アイアンクロースラム)の要領でマットに叩きつけられた。

 さらには大空スバル式羊殺しホロバージョンで絞め上げられたが、エリミネーターに来たところを起死回生の飛びつき腕ひしぎ十字固めで捕獲。強引に持ち上げようとしたオーカーンの腕を完全に伸ばしきってギブアップを奪ってみせた。

「オーカーン、スタイルが豊富だ。面白いね。このトーナメント、あらゆる意味で面白い。俺は絶好調だ」と勝ち誇ったザックは、準々決勝(21日、長岡)でウィル・オスプレイとの対戦が決定した。一方でオーカーンのリベンジマッチを返り討ちにしたことで、NJC制覇よりも早く〝勲章〟が確定したと主張。「おい、東京スポーツはどこだ。あの野郎、いないのか? 『2021年度プロレス大賞』で技能賞を取った男がたった今、俺にギブアップしたぞ! お前ら全員目撃しただろ? まだ3月とはいえ『2022年度プロレス大賞』の技能賞は俺で決まっただろ。俺にトロフィーを寄越せ!」と豪語していた。