新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」2回戦が12日愛知大会で行われ、前年度覇者のウィル・オスプレイ(28)がエル・ファンタズモ(35)を下して連覇に前進した。

 実力者同士の激突は、互いに譲らないハイレベルな攻防が続いた。雪崩式リバースフランケンを着地したオスプレイは、ジャンピングパワーボムでマットに突き刺した。さらにサイレントウィスパー(変型トラースキック)からシューティングスタープレスを狙ったが、ヒザで迎撃され反撃を許す。オスカッターにカウンターのスタナーを合わせられると、バーニングハンマーからサンダーキス,86(ジャンピングボディープレス)まで浴びてしまう。

 それでもこれをカウント2で返したオスプレイは、ファンタズモがここまで温存してきたサドンデスをエルボーで迎撃し再び攻勢に。最後は正面からのヒドゥンブレイド(ランニングバックエルボー)で逆転勝利を収めてみせた。

 難敵を退けたオスプレイは「今日のアイツに関してはすごかったと認めるよ。バレットクラブのメンバーの多くが参戦してない中、アイツは躍進した。将来アイツがヘビー級で戦ってる姿が鮮明に見えてきた。でも、まだまだ俺にはかなわない」と勝ち誇る一方で「背中を壊された。この痛みを背負って決勝まで戦うことになるのか。とても耐えられる気がしないな…クソッ」とダメージに顔をゆがめた。

 3回戦(17日、静岡)ではIWGP・USヘビー級王者のSANADAとの激突が決定。「ジョン・モクスリーも俺から目を離さないほうがいいぞ。どうにかしてお前の元に行ってやるからな」と最後は狂犬にまで噛み付くオスプレイが、史上2人目のNJC連覇へひた走る。