【新日本】内藤が団体に迫る〝踏み絵〟「NJC勝ったら4代目IWGPヘビー級ベルトください」

2022年03月03日 05時15分

高橋裕二郎との元パートナー対決を制した内藤(東スポWeb)
高橋裕二郎との元パートナー対決を制した内藤(東スポWeb)

 新たな火種か――。新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」開幕戦(2日、東京・日本武道館)で、内藤哲也(39)が高橋裕二郎(41)との元パートナー対決を制し1回戦を突破した。トーナメント制覇を果たせば、2月の札幌大会で敗れたIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)への再挑戦も可能となるが、内藤は安直な雪辱戦には否定的なスタンスを示す。代わりに団体側に対して、〝踏み絵〟を迫る考えを本紙に明かした。

 戦前の三味線から一転、ラフファイトを仕掛けてきたかつてのパートナー・裕二郎に対し、内藤は急所蹴りで応戦する。そのままジャックナイフ式エビ固めで丸め込み、外道との2回戦(10日、山梨)に駒を進めた。

 直近のビッグマッチでIWGP世界王座取りに失敗した内藤にとって、NJCは再浮上を狙うには絶好のチャンス。しかも、旗揚げ50周年の今年は史上最多となる48選手がエントリーしている。

「確かに史上最多で一見豪華に見えますけど、明らかに優勝しないような選手を入れるトーナメントはどうなのかなとは思いますけどね。あとシードもめちゃくちゃだし、あれはいったい、どういう制度なのかな」といきなり水を差したが、もちろん狙うは優勝だ。

 くしくも規模の拡大に伴い、大会史上初めて団体最高峰王者の参戦も実現した。「新しい試みはいいことですよ。でも俺はチャンピオンの時も『(NJCに)出たい』と言ってましたからね?」と、自身の希望が通らなかった過去に対する恨み節を述べつつ、オカダの出場を歓迎する。

 優勝すればIWGP世界王座再挑戦の権利が手に入ることは確実。だが、内藤は「優勝してまたオカダに挑戦したい…とは言いたくないですね。だって、このトーナメントには彼も出てますから。優勝者は対等以上になるわけですよね。だから、またすぐに挑戦者の立場で挑戦というのは少し考えさせてもらいますよ。こんな時こそ『あの言葉』を思い出してください」と、「トランキーロ(あっせんなよ)」だ。

 では、いったい何がしたいのか。内藤がもくろむのは〝ある実験〟だ。「一つ試したいこともあるんでね。俺がこのNJCを優勝して、もしも『4代目IWGPヘビー級のベルトをください』と言ったら、新日本プロレスはなんて答えてくれるのかな。とても興味深いよね」

 昨年のG1クライマックスでは、優勝者のオカダが封印されたはずの4代目IWGPヘビー級ベルトを要求。これを団体側が認めたため、大論争が巻き起こったのは記憶に新しい。最終的には1月の東京ドーム大会でオカダが4代目IWGPベルトと別れの儀式を行ったことで再封印され、現在のIWGP世界ベルトに1本化されている。

 王者も出場する今回のNJC覇者には、昨年のG1覇者に匹敵する発言力があってしかるべきというのが内藤の主張。それを確かめるため、オカダと全く同じ要求を団体に突き付けることを考えているという。

「もし新日本が認めてくれたら、俺も3回あのベルトを巻いた者として、お別れがしたい。だって、あのベルトときちんとお別れできてるのはオカダと飯伏(幸太)だけだからね」と底意地の悪い笑みを浮かべた。

 これまで数々の要望が団体に無視されてきた内藤からすれば、今回の青写真は無駄に筋が通った最高の〝踏み絵〟。反逆心をモチベーションに頂点を狙う。

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