【新日本】エア棚橋コールでNJC制覇だ

2020年06月11日 16時35分

棚橋は得意のポーズを決めた

 新日本プロレスの棚橋弘至(43)が、15日からの活動再開を前に新たな誓いを立てた。IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者・内藤哲也(37)への挑戦権がかかる「NEW JAPAN CUP(NJC)」(16日に開幕)制覇に向け、団体内唯一となる無観客試合の経験が生きると力説。果たしてその“極意”とは――。


 新型コロナウイルス禍の影響で2月26日の沖縄大会を最後に大会を中止してきた新日本は、110日ぶりに活動を再開する。棚橋は「一気に胸が躍りましたね」と笑顔を見せる一方で、懸念材料もある。9日の発表から再開まで、わずか1週間足らずという点だ。

 今年に入り急激な体重増が発覚した。当時は計画的増量を主張していたが、その後は減量成功の話を聞かぬまま、つい先日まで好物のインスタントラーメンを朝晩食べる体たらくだった。「まだ再開は先だろうなって思いがあったので…。おいしかったなあ…かけがえのない日々だな、あれは」と遠くを見つめるが、かつて付け人を務めた長州力(68)と武藤敬司(57)からもSNSを通じて「ポッチャリ具合」を指摘される始末だった。

 それでも「なんとかします! 振りは完璧なんです。太った、太ったって言われて、あとはもう“新棚橋ボディー”を完成させてね。いま急ピッチで日焼けしてますんで」。最悪の場合は肌の黒さでごまかそうという魂胆のようだが…。

 ただし、不安要素ばかりではない。再開後すぐに開幕する「NJC」は、決勝戦(7月11日、大阪城ホール)以外は無観客で行われる。2004年3月28日の両国大会で2元中継された「ノーピープル金網デスマッチ」で村上和成に勝利しており、32人の出場選手の中でただ一人、無観客試合を経験しているからだ。

「歓声やブーイングは、すごくプロレスに大事なんです。試合のリズムをつくる上で。昔(ジャイアント)バーナードから言われたのは『タナハシ、試合はプレー・バイ・イアーだ』と。耳で試合をしろ、という意味です。ファンの歓声、反応を聞きながら、いま一番やらなきゃいけない動きを選んでいくんです」

 無観客ではそれが不可能になる道理だが、16年前の経験と持ち前の超ポジティブ思考がこの極意を可能にする。「僕はイマジネーションで『エア棚橋コール』をつくり出せるんです。無観客へのアドバンテージは、一番あるんじゃないかな」と揺るがぬ自信を示した。

「衣食住に関係のないことであっても、生活、心を豊かにするというか。プロレス、音楽、映画とか…そういう大切な役割があるんだなって思ったので。プロレスが皆さんの日々のエネルギーになりますように。そして、NJCに優勝して2冠に挑戦します」。コロナ禍で沈むことを余儀なくされたプロレス界の太陽が、再び昇る日は間近に迫っている。