ドラゴンゲート5日の後楽園ホール大会で、オープン・ザ・ドリームゲート王者のKAI(38)が吉田隆司(39)の挑戦を退け、初防衛に成功した。

 吉田のパワーファイトに苦しんだKAIは、サイバーボムをフランケンシュタイナーで切り返すと、メテオインパクトを発射。首折り弾合戦から再び劣勢に陥ったが、パイナップルボンバー(ラリアート)を狙われたところを本家公認・雁之助クラッチで丸め込み3カウントを奪った。

 技あり決着に納得いかない吉田に対してKAIは「落ち着けって。丸め込みも立派なプロレスだよな! もう1度イチからモッチー先輩(望月成晃)にプロレス教えてもらったほうがいいんじゃないか? 出直して来いよ。ということで、バイバーイ!」と一蹴した。

 V2戦は3月5、6日大阪大会のいずれかで行われ、斎藤了GMの推薦選手であるBIG BOSS清水を迎え撃つ。リングネームの改名を繰り返す清水は昨年12月から「BIG BOSS」を名乗っているが、これは明らかに日本ハムファイターズの新庄剛志監督に由来すると見られる。

 KAIは「本物のビッグボスを連れて来いって。俺の師匠である武藤敬司は、シャイニング(ウィザード)を使う選手を見るたびに『ロイヤルティー発生するぞ』と言っていた。そのリングネームもロイヤルティーが発生する前に、本家からお墨付きをもらうべきだ」と、いきなり無理難題を要求した。

 いくらなんでもオープン戦真っただ中の時期に、新庄監督が見ず知らずのレスラーのためにプロレス会場に来てくれるとは思えない。それでも武藤の元付け人として〝本家非公認〟の怖さを肌で知るKAIは「それが無理なら改名だな…。俺はベルトをかけるんだから、お前は名前かけた方がいいんじゃないか。俺に負けたらスモールボス清水になれ」と、最後まで言いたい放題だった…。