大日本プロレスのBJW認定デスマッチヘビー級王者・高橋匡哉(32)が12日、新王者の誓いを立てた。

 竹田誠志(33)との死闘を制し、王座奪回に成功した両国大会から一夜明けて「これからも同世代の人間と切磋琢磨してデスマッチを盛り上げたい。血みどろブラザーズ(高橋、植木嵩行、佐久田俊行)で団体のベルトを総なめにしたい」と今後の野望を掲げた。

 守るべきものは、取り返したばかりのベルトだけではない。タイトル戦を直後に控えた今月8日には、長男の優哉ちゃんが誕生した。「オムツ代も稼がなきゃいけない。パパとして、王者として頑張らないといけない」と新しい家族の存在がモチベーションになったことを明かす。

 一家の大黒柱として、まさに「パパはデスマッチチャンピオン」を地で行く男だ。ただし仕事に誇りを持ちつつも、わが子にはマネしてほしくないという複雑な思いもある。

「息子にはデスマッチはやらせません。こんなつらいこと、させられません。なんなら公務員になってほしい」。血を流すのは自分だけで十分とばかりに“反面教師”になる決意を表明した。

 王者の自覚と父親の責任感を胸に秘め、デスマッチファイター最強を証明するための防衛ロードを開始する。