全日本プロレス真夏の祭典「王道トーナメント」の優勝決定戦(20日、東京・後楽園ホール)で、宮原健斗(33)がジェイク・リーに勝って2018年以来2度目の優勝を果たした。

 同い年のライバルとの戦いは、互いに先を読みあう攻防になった。準決勝で永田裕志に勝った宮原は、同じく大森隆男を倒し対角に立ったジェイクと序盤から白熱の展開を繰り広げる。だが、中盤はジェイクにペースを握られてしまう。腹への集中攻撃で悶絶させられ、コーナー最上段に乗ったところに蹴りをくらい場外に転落するなどピンチが続いた。

 だがなんとか猛攻をしのぐとエプロンでのDDT、パイルドライバーを放つなど反撃。その後はエルボー合戦など一進一退の戦いを繰り広げた。終盤には強烈なハイキックから後頭部へのヒザ蹴り、D4Cとフルコースをくらうが驚異の粘りでカウント3を許さず。最後はブラックアウト(ヒザ蹴り)2連発で動きを止めてからシャットダウンスープレックスホールドで強引に引っこ抜いて3カウントを奪った。

 激闘の末に4年ぶりの優勝を手にした宮原は勝利後、すぐには立ち上がれず。大の字になったまま「俺とお前はどうやら運命らしいな。まだまだ宮原健斗、ジェイク・リーでこの全日本プロレスを盛り上げるぞ、オイ」と宿敵に言葉を送った。これで「全日本プロレス50周年記念大会」(9月18日、東京・日本武道館)での3冠ヘビー級王者・諏訪魔への挑戦も正式決定。立ち上がった宮原は「ブードゥー・マーダーズになって、乗りに乗っているようで」と呼びかけた。

 するとこれに応じた諏訪魔から「オイ宮原。今日優勝したってことはブードゥーに入るってことだよな? 俺は諦めてねえぞ。どうなんだよ」とまさかの勧誘を受ける。これを断ると「生意気だな! お前の挑戦を受けてやる。だがお前は俺に負ける。宮原健斗、地獄へ落ちろ!」と通告された。

 悪の3冠王者が去ったところで宮原は「あいつは頭がおかしいのか? 空気が読めないのか? この間(勧誘を)断ったばっかりだろうが…」とポツリ。そして「過去も現在も未来も俺が全て背負う覚悟だ。諏訪魔の時代は10年前で終わった。あいつは古い人間だ。今は俺だ!」と必勝を誓った。

 大舞台での王座返り咲きはなるか。