全日本プロレスは20日、7月14日の東京・後楽園ホール大会で3冠ヘビー級選手権を開催すると発表した。王者ジェイク・リー(33)に〝極悪専務〟諏訪魔(45)が挑戦する。

 前日の大田区大会ではジェイクが宮原健斗を破り、昨年末に負傷欠場により返上を余儀なくされた王座を奪回。試合後に次期挑戦を表明したのが、極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ」に再加入し、悪の限りを尽くす諏訪魔だった。

 しかも大田区大会では遺恨が勃発した新日本プロレスのミスターこと永田裕志をタッグ戦で下しての挑戦表明。これまで新日本のIWGPヘビー級、ノアのGHCヘビー級王座の戴冠歴がある永田は、主要3団体のシングル王座を戴冠する「グランドスラム」に王手をかけており、残る3冠王座取りに照準を合わせていた。

 事実上、同じく挑戦権を狙うミスターから〝強奪〟した格好の諏訪魔は「あんたの出る幕じゃねえってこと。変な夢、見てんじゃねえよ」と厳しい口調で一蹴した。

 さらに王者ジェイクに対して「『勝ったやつが正義だ』とか、ワケ分かんねえこと言ってるんじゃねえ。俺が本当の『悪』とは何か、叩き込んでやる」と予告した。

 この他、7月14日後楽園大会では、新日本のタイガーマスクが持つ世界ジュニアヘビー級王座に田村男児が挑戦。同試合の勝者に、7月18日の大阪・花博記念公園鶴見緑地ハナミズキホール大会でイザナギが挑むことが決まった。

 また、同大阪大会では世界タッグ王者の芦野祥太郎&本田竜輝が初防衛戦で、T―Hawk&入江茂弘と対戦する。