全日本プロレス春の祭典「チャピオン・カーニバル(CC)」覇者が豪華競演だ。

 12日後楽園ホール大会の「CC歴代優勝者プレミアムマッチ」では3冠ヘビー級王者・宮原健斗、諏訪魔、鈴木みのる組が、ジェイク・リー、青柳優馬、石川修司組と対戦した。

 だが、約11年ぶりの古巣マット参戦となるみのる、極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ」に再加入した諏訪魔、宮原はバラバラ。宮原が交代を求めても、みのると諏訪魔はそっぽを向いて拒否する始末だ。

 一時的に諏訪魔とみのるが共闘し、石川にイス攻撃を見舞う場面もあったが、みのるの蹴りが諏訪魔に誤爆し、再び空中分解。試合そっちのけで場外乱闘を繰り広げ、そのままリングに戻ることはなかった。

 試合は1人残された宮原が奮闘したものの、1対3のハンディ戦では勝ち目がない。最後は3人から猛攻を食らった揚げ句、3冠王座のV5戦(19日、東京・大田区総合体育館大会)で挑戦を受けるジェイクのD4C(垂直落下式ブレーンバスター)で直接3カウントを奪われた。

 セコンドに肩を借りてバックステージに戻った宮原は「次だ、もう目の前だ。完全決着だ。俺とお前の戦いは完全決着させてもらう。そのつもりで来い!」と挑戦者へのリベンジを宣言。

 一方のジェイクは「向こうのチーム、マジでどうなってるんだ」と言いつつも「俺が見ているのは宮原健斗だけ。あいつはまだ最高になれる、けど、忘れるな。俺がいたからお前は最高になれた。よく思い出してみろ。お前の対角線上にいたのは誰だったのか。6月19日、お前は俺の言っている意味が分かる」とクールな笑み。宿命のライバル対決は激しい一戦になりそうだ。