人は簡単には変わらない――。それを証明するような会見だった。

 全日本プロレス・21日の大田区総合体育館大会で世界ジュニア王座戦を戦う王者・佐藤光留(41)と挑戦者の大森北斗(26)が14日、都内の事務所で会見を行った。

 大森と言えばデビューからまだ約3年半ながら、ジェイク・リー率いる黒きユニット「トータル・イクリプス」でやりたい放題のラフファイトを展開し存在感を発揮している。しかしこの日は、前日の前橋大会での前哨戦で光留に腕十字を決められた右腕を三角巾で吊り、顔にはメガネをかけて登場すると「今回のタイトルマッチは僕の気合と根性、そして強さをすべて佐藤光選手にぶつけたい」「チャンピオンになれたら〝クール・クリーン・オールジャパンジュニア〟というマニフェストを掲げて新しい全日本ジュニアを作っていきたいです」と殊勝な態度で話した。

 光留はこれを改心したと認め「いつもと様子が違うが、昨日の戦いを通じて思いが通じたんだと思う。新しい全日本ジュニアを作りたいという思いも否定はしない。それを決めるのは試合ですから」と感銘を受けた様子だった。

 そして二人は健闘を誓いあいフォトセッションを終えると、握手を交わすことに…。するとその刹那、大森がひょう変だ。雄たけびを上げて襲い掛かり、あろうことか三角巾で光留の首を絞めあげると、机にたたきつけ「腕、全然大丈夫ですけど。昨日勝手にクソレフェリーが試合を止めやがって。元気元気。最高に元気でーす。お前のその浅い言葉で俺が変わるわけないじゃん。全日本ジュニアを明るくしていこうなんてこれっぽっちも思わないよ。俺がジュニア2冠王になって、帝王としてジュニアを引っ張っていくんだよ!」と宣言。あわれ光留は若手に肩を借りて会見場を後にするのだった…。