全日本プロレス23日の東京・後楽園ホール大会で行われる3冠ヘビー級王座決定トーナメントの1回戦で激突する諏訪魔と宮原健斗が激しく火花を散らした。

 ともに返り咲きを目指す二人。諏訪魔は「自分が3冠ベルトを取って、もう1回全日本らしさのある戦いを繰り広げたい。宮原とはもう何回もやってるんでね、どういう駆け引きになるのか分からないけど、価値のある試合をしたい」と意気込む。

 対する宮原は「もう、2年もこのベルトを巻いていないから、もう感触が残っていないんですよ。だから、今度巻いたらまた新たな宮原健斗になると思う。どんな宮原健斗になるのかワクワクしています」と自己陶酔した。

 ワンデートーナメントのため、勝てば決勝で「芦野祥太郎VS本田竜輝」の勝者と対戦することになる。温存か、勝ち抜き優先か、戦術が問われるが「先のことを考えていたらダメだと思う。(決勝は)意識せず、宮原の試合に集中する」と猪突猛進を宣言する諏訪魔に対し、宮原は「勝てば決勝がある。そこが今までの諏訪魔VS宮原健斗と違うところですから。決勝を見越して戦うかどうかがキーになると思う」。

 両者の発言は揺さぶりか、本心か。元3冠王者同士の対決は、これまでとは一味違った戦いになりそうだ。