全日本プロレスは28日、3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(32)が「鼻骨骨折、左眼窩内側壁骨折」と診断され、同王座を返上すると発表した。

 これに伴い、来年1月2日の東京・後楽園ホール大会で大日本プロレスのアブドーラ小林(45)を挑戦者に迎えて行う予定だったV4戦は消滅した。

 ジェイクは26日の新木場大会で負傷し、当面の間欠場することになった。復帰時期が未定のため、全日本ではベルトを管轄するPWF本部と協議の結果、返上を決めた。

 2月にユニット「トータル・イクリプス」を立ち上げたジェイクは、春の祭典「チャンピオン・カーニバル」を初制覇。6月の大田区大会では史上初となる「巴戦」で行われた3冠王座決定戦で宮原健斗、青柳優馬に連勝し同王座を初戴冠した。

「2021年度プロレス大賞」では初の殊勲賞に輝き、団体の創立50周年イヤーとなる22年の主役を狙っていた。

 一方、初の3冠王座挑戦が消滅した小林は全日本を通じ「俺はジェイク・リーの持つ3冠王座だったからこそ名乗りを上げた。だから今回はひとまず、あいつの復帰を待つよ。3冠戦がなくなるということは、全日本プロレスにとって大ピンチじゃないのか? ファンを悲しませることはしたくない。だから俺は伊東竜二と関本大介を連れて全日本プロレスに上がる。これが俺からのお年玉だ!」とコメント。

 これにより1・2後楽園では6人タッグ戦で小林、伊東、関本組が本田竜輝、土肥こうじ、羆嵐組と対戦することが決まった。