
全日本プロレスの元3冠ヘビー級王者・ゼウス(39)が16日の後楽園ホール大会で所属ラストマッチに望んだ。
今年いっぱいで全日本プロレスを退団し、来年1月1日から古巣・大阪プロレスの選手兼オーナー社長となるゼウス。所属としては最後になる全日本のリングで、諏訪魔、宮原健斗と元3冠王者トリオを結成し石川修司、大森隆男、本田竜輝組と対戦した。
試合は先発すると大森とド迫力のタックル合戦を繰り広げ観客を魅了。だが味方の諏訪魔と宮原が事あるごとに小競り合いを繰り広げ、そのせいで孤軍奮闘を強いられる場面も多かった。終盤には宮原の攻撃が諏訪魔に誤爆し、試合そっちのけで乱闘を始める始末だ。
しかし年明けから社長業を本格スタートさせるゼウスは器が違う。来年1月3日の東京・後楽園ホール大会で世界タッグ王座戦を控えるとあって乱闘をヒートアップさせる味方2人を尻目に数的不利を覆し敵軍を蹴散らすと、最後は本田をジャックハマーでマットに叩きつけて3カウントを奪った。
試合後、観客に感謝の言葉を述べた後「ゼウスは我が道を進み続けます。またみなさん、このリングでお会いしましょう!」と叫び拍手を浴びた。さらに「これからは自分が生まれた大阪プロレスを立て直して、全日本プロレスに並ぶ…いや超えるくらいの、日本一の団体にしたいと思います!」と来年に向け意気込み。社長業を本格スタートさせるゼウスの新たな挑戦に期待大だ。
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