全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」(13日、後楽園で開幕)の全体会見が4日に都内で行われ、〝暴走専務〟諏訪魔(44)が大暴れした。

 芦野祥太郎との世界タッグ王者コンビで臨む祭典は、ジェイク・リー&大森北斗、アブドーラ・小林&ドリュー・パーカー、ジュン&レイの斉藤兄弟と同じAブロックにエントリー。だが、パートナーの芦野が会見に遅刻したため、他チームから厳しい追及を受けた。

 いきなり若手の北斗から「おい諏訪魔! いや専務か。あんたのパートナーの遅刻で、Aブロックなのに会見が最後になって1時間待たされた。まずは謝罪だろ!」と要求される。

 すると諏訪魔は「まあチャンピオンだしさ、ドンと構えておけばいいと思いますね」と弁明した上で「北斗がガーガー言ってるけど、ジェイクがちゃんと教育してねえんじゃねえか?」と3冠ヘビー級王者に矛先を向けた。

 だが、ジェイクから「何言ってんだ? 遅れたことを北斗が言って、それが俺の教育のせい? ハッハハハ。しっかり謝罪しろ!」と返され、恥をかかされた諏訪魔のイライラは募っていった。

 それでも何とか平常心を装い「(来年は)全日本の50周年を記念する年だけど、主役がジェイク・リーでいいのかと。その主役から下りてもらう。全勝優勝を公言させてもらいますよ」と最強タッグへの決意を述べ始めたが、話している最中にヒートアップ。

「あ~腹立つなあ。みんなお前にムカついてる部分あるんだぞ。全部が全部、お前が正しいわけじゃないんだぞ。お前の周りはみんな敵だ。俺らが先頭切ってぶっ潰してやるよ」と言い放ち、3冠王者と一触即発となった。

〝事件〟が起きたのは会見の最後に行われた、出場選手による記念撮影の場だった。諏訪魔は隣のジェイクにいきなり突っかかり、2人はベルトを持ったまま大乱闘。

 周囲の選手たちが止めに入ったが、おかまいなしに激しくやり合った。その時だ。我を忘れた諏訪魔は世界タッグのベルトを床に叩きつけ、その勢いで巨大なLEDパネルに直撃。一部が破損する事態となった。

 これで2人も冷静さを取り戻したが、会見場は凍りついたまま。「やべえ、やっちまった。いつもより熱くなっちまったよ」と口にした暴走男も顔面蒼白だった。修理代を請求されることは確実で、専務が起こした〝蛮行〟は波紋を呼びそうだ。