東京女子プロレスマットに現れた規格外の〝怪物〟マックス・ジ・インペイラーが、またもド派手に暴れ回った。

 14日の後楽園ホール大会では愛野ユキと組んでプリンセス王者・中島翔子&辰巳リカとタッグ戦で激突。異様なオーラをまとってリングに上がったインペイラーには、敵軍はもちろんのことボディーチェックの際に近づいたレフェリーまでおびえる始末だった。前日に原宿ぽむとのシングル戦で披露した怪力ぶりが脳裏に焼きついていたのだろう。

 観客がざわつくパワーはこの日も健在だった。まずは握手を求める辰巳の拳を握りつぶすように力を込めると、相手の悲鳴がホール中にこだま。また、スピードを生かした動きを見せた中島を軽々と持ち上げてリフトアップスラムで先制攻撃に成功した。

 その後も中島&辰巳の連係技にビクともせず、逆に2人にまとめてラリアートを放てば、ブレーンバスターでマットに叩きつける。恐怖心を植えつける圧倒的な力で完勝するかと思われた。

 しかし、この日はタッグ戦。パートナーの愛野が〝未知の生物〟とコミュニケーションを取れるはずもなく、次第に主導権を握られてしまう。最後は場外で辰巳に捕獲され、愛野が中島のダイビングセントーンに沈んだ。

 試合後、愛野を担いで引き揚げた自称ミュータントは「ウガーーッ!」と獣のような雄たけびを上げ、威嚇しながら会場を後に。今回は2日間の参戦だったが、勝利した中島が「またいつでもおいで!」と呼びかけるや、辰巳も「待ってるからね、インペイラーちゃん」と再戦を求めた。