今年で47回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」選考委員会が14日にオンラインで行われ、6チームがノミネートされた最優秀タッグ賞は、ノアのGHCタッグ王座を保持する杉浦貴(50=ノア)、桜庭和志(51=フリー)組が初受賞した。

「杉浦のスタミナ、桜庭の関節技も健在。来年以降も活躍を期待させる」と合計101歳コンビが抜群のコンディションをキープしていることや「新体制のノアを盛り上げた杉浦軍全体の活躍も含めて」とユニットでの活動も評価され、新日本プロレスのIWGPタッグ王者タイチ(40)、ザック・セイバーJr.(33)組との決選投票を制した。

 2人は「受賞は桜庭さんのおかげ。俺一人じゃ取れなかった」(杉浦)、「自分はおいしいところをもらっていただけ。杉浦さんのおかげ」(桜庭)と謙遜し合った。桜庭は2000年、杉浦は10年にMVPを受賞。桜庭が「じゃあ、次の10年後も何か取りますか…」と話せば、杉浦は「功労賞とか…」とうなずいた。また杉浦は、軍団そのものへの高評価に「じゃあ、来年はベルト独占だな」とご満悦だった。

 2人の絆を感じさせるエピソードを求めると、桜庭は「この間、2人で飲みに行きましたよ」と告白。しかし、杉浦から「でもこの人、財布忘れてきたんですよ。しかも自分は金持ってないくせに『もう一軒行きましょう』って提案して次の店で寝た。さらに次の日『2軒目で寝てましたね』って言ったら『自分だけ楽しみやがって!』ってキレられました。俺が自分の金で楽しんだだけなのに」と暴露され、桜庭は「仲いいでしょ、僕たち」と開き直った。

「こうなったら、次おごってもらうまで解散しません」(杉浦)。この妙な連係が強さの秘訣かもしれない――。

【2020年の選考】2020年度のプロレス大賞選考委員会は新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてオンライン形式での会議となった。選考委員も例年に比べて人数を絞り、17人とした。また「1次投票」として事前投票を行い、その結果を踏まえて会議に臨んだ。

 コロナ禍により各団体の試合数にばらつきがあるため、今年度は新人賞の選考を取りやめた。デビューから3年以内の選手を対象とする新人賞は、21年度の規定を「4年以内」として、今年度で対象から外れる選手の権利を維持し来年度に選考する。

 功労賞、特別賞、レスリング特別表彰も諸事情を検討した上で、今年度は選考を見送った。なお、恒例となっている年明けのプロレス大賞授賞式もコロナ対応で行わない。