矢野政権は最終局面で、熱狂的なファンに「ドラマ」を見せることができるか――。CS進出が最低ノルマの阪神で、主催試合の観客動員数で「最後のひと伸び」を望む声が高まっている。
今季は開幕から3年ぶりに感染拡大防止対策の公式戦の入場制限が撤廃された。しかし、コロナ禍が依然として続き、観戦に多くの制約がつくこともあり、多くの球団がコロナ前の客足をまだ完全には取り戻せていない状況だ。
そんな中、阪神は25日のDeNA戦で、12球団一番乗りでの主催試合の入場者数200万人を突破。1試合当たりの平均観衆3万6075人はパの首位・ソフトバンクの同3万0861人をも上回る堂々の12球団ナンバーワン。改めて、球界随一の人気球団ぶりを示している。
終盤戦は、この動員力にも大きな期待がかかっている。残り22試合で本拠地・甲子園で16試合。主催試合を多く残しているだけに「遠征続きだった8月とは違い、9月は落ち着いて戦える環境だし、CSだけには何が何でも行ってもらわないと」(球団関係者)と、8月は下降線をたどったチーム状況が好転することに期待を寄せている。
実際、14試合を甲子園で戦い、14勝6敗の勝率7割と好調だった7月17日の中日戦(甲子園)には、今季最多の4万2601人。反応がじかに客足に出るのが、この世界の常でもある。28日現在、202万0173人の主催試合動員数に、残り試合で3~4万ペースが続けば、矢野政権初年度以来、3年ぶりに12球団トップの動員数に返り咲く可能性は高い。
まずは、29日から9月8日まで8試合続く本拠地・甲子園で「再進撃」のうねりを作れるか…。今季限りで退任する矢野燿大監督(53)の〝有終〟を期待する機運が高まれば必然、客足は本拠地・甲子園へと伸びるだろう。
4年間の集大成を飾るべく、矢野監督がシーズン最終盤に感動のエンディングを見せることができるか、注目だ。












