阪神のドラフト1位ルーキー・森木大智投手(19=高知高)が28日の中日戦(バンテリン)でプロ初先発初登板。6回4安打3失点とゲームをつくるも、味方打線の援護に恵まれなかったこともあり、敗戦投手となった。
手応えとホロ苦さが入り交じった初陣。だが、大器の片鱗は確実に見せた。最速154キロの直球を軸にした若さあふれるテンポのいい投球で無難に立ち上がると、2回から5回まではパーフェクトピッチで竜打線を料理。スプリット、スライダー、カーブなどの変化球も効果的に織り交ぜた幅の広い投球を披露した。
だが、打順が3回り目に入る6回にもなると、一軍の打者たちは容赦してくれない。先頭・レビーラに中前打を許すと、二死三塁から岡林に先制の右前適時打を献上。次打者・大島を申告敬遠し一、二塁とし、阿部にこの日初めての長打となる右越えの2点適時三塁打を浴びこの回だけで計3失点。「先頭を出したのは痛かった。それでも気持ち的には切り替えていけたのですが、詰めの甘さというか、コースへの勝負球が甘かった」と森木も試合後は冷静に振り返った。
それでも「初登板でここまでできたというのは、自分の中では(無失点に封じた)5回までは褒めていいのかな」と手応えもにじませる。初の大舞台にも浮き足立つことなく、地に足の着いた自己分析が頼もしい。
矢野監督は「いやぁ、大したもんだよ。俺も(捕手として)いろいろなルーキーを受けてきたけど、ストライクが入らないピッチャーもたくさんいた。初登板で自分のピッチングをするのはとても難しい。投げっぷりも抑え方も落ち着いていた。素晴らしいものを見せてもらった」と絶賛。次戦については「いったん抹消する」と明言したが「あの投球ならもちろんまた見たい。タイガースファンも俺自身もね。チャンスは十分にある」と今季中に改めて先発登板のチャンスを与える考えを示唆した。
ゲームは1―4で阪神が敗れ、今季最後のバンテリンドームでの3連戦は負け越しという形に。7安打1得点というふがいない結果に終わった虎打線に対し「森木に引っ張られているようじゃ、やっぱりさみしいよね。俺らもやっぱ行動と結果で示すっていうのが、プロとしてあるところ」と指揮官は苦言を呈すことも忘れなかった。












