中日・高橋宏斗投手(19)がまたも白星から見放された。18日のDeNA戦(バンテリン)に先発し、7回3安打2失点の好投を披露したが、打線の援護に恵まれず、今季4敗目(2勝)を喫した。

 惜しむらくは1点リードした3回二死一塁で佐野に初球、決勝逆転2ランを浴びたことだ。これまで何試合も好投を続けながら4月20日のヤクルト戦(バンテリン)以来、約3か月ぶりの勝ち星を逃した。チームは1ー2で敗れて「あの一発で試合は決まったし、流れ自体も持っていかれたので、今日の敗因はあそこですね」とがっくり。

 自己最多の12三振を奪う力投を見せたが「三振を100個取ったら勝てるわけじゃないので。今回は流れを完全に渡してしまった一発だったので、勝たせる投球じゃなかった。ベンチから見ていた人は12個も三振取ったとは思っていないし、あの一発がずっと頭に残ったまま試合に入っていたので、自分も12個三振を取った気はなかった」と猛省する。

 立浪監督は「あの一発だけですね。もちろん打たれることはある。初球を打たれたのは反省しないといけないが、7回2点といえば、その他は良い投球だった。決して責められない投球だけど、やっぱ一発だけは防ぎたかったですね」と悔しそうに語った。