阪神は10日に予定されていたヤクルト戦(神宮)が2試合連続で中止に。相手チームに合計27人の新型コロナウイルス陽性者が発生する異常事態を「(2日連続で)中止になる可能性は高いだろうなと思っていたから。まあこれは仕方ないよね」と、矢野燿大監督(53)も受けとめた。

 セ・首位を独走するヤクルトとのゲーム差は15・5。もはや自力だけで覆すことができる差ではないことは明白だが、少しでも〝潮目〟を変えるべく臨んだ7月の神宮決戦は結果的に1勝0敗という形で終わった。

 秋にヤクルトを〝一気飲み〟する――。中止になった今回の2試合の代替日程は後日発表される予定だが、シーズン最終盤の9月に組み込まれることが決定的。これで現状の阪神は9月の17試合中6試合をヤクルトと戦う見込みとなった。

 矢野監督は「春先にあれだけ苦しかったところから、みんなで何とかここまで来れた。この先ここからいい意味でひっくり返すことができれば、とんでもない歴史的な一年になる。そういうことは想像しながらやっていきたい」と目に力を込めて語った。

 8日のカード初戦を3安打完封勝利で飾ったエース・青柳は「僕たちはまだ優勝を目指して戦っている。そのためにもトップのチームを叩かなければいけなかった」とお立ち台で語り虎党たちを大いに沸かせた。「(チームの)誰かが優勝をあきらめているわけではない。みんなが思っていることをヤギ(青柳)が代弁してくれた」と指揮官もこの一幕を振り返る。

 当面の目標は残り12試合あるオールスターブレークまでの戦いで残り「5」ある借金の完済だ。さらにその先に待ち受ける8月の戦いで少しでもヤクルトとの差を詰めておき、9月の直接対決6試合でツバメを徹底的に叩くことができれば…。コロナで異常なシーズンは何が起きるかわからない。最後に笑うのはあきらめの悪いチームかもしれない。