中日・根尾昂投手(22)が〝勝利の方程式〟入りする可能性が出てきた。セットアッパーのロドリゲスが右腕違和感のため抹消されたことで、立浪監督は8回を清水に任せる方針。7回は藤嶋、祖父江、谷元らが有力候補だが「もちろん戦力として考えてますし、リリーフ投手と比べていってもコントロールもそれなりにいいですしね」(立浪監督)と根尾にも高評価を与えており、今後の内容次第では勝ちパターンに組み込まれることもありえる。

 根尾の活躍の鍵を握るのが〝縦スラ〟だ。150キロを超える速球とストライクゾーンに投げられるコントロールの良さばかりが注目されているが、投手出身のOBの1人は「1人の打者に何球も使うと慣れられてしまうけど、(2日の阪神戦で)佐藤輝を三振に取ったように1球で仕留める使い方をすれば大丈夫。いけると思います」と根尾の縦に落ちるスライダーをベタボメ。根尾は1日の阪神戦でも、絶好調・近本からキレのある縦スラで空振りを取っただけに、有効なウイニングショットになると見ている。

 立浪監督は「球種も練習しているのが試合で使えるようになれば、さらに面白いと思います」と根尾の投球のバリエーションアップに期待しているが、さすがに新たな変化球を自分のものにするには時間が必要。中日には縦スラを武器にメジャーでも大活躍した大塚投手コーチもいる。根尾が縦スラの精度をさらに高めていくことができれば、投手陣の中でもさらに重要なピースとなっていきそうだ。