阪神は26日の広島戦(甲子園)に1―0で零封勝利し、連敗は2でストップ。投手陣が好投を見せ、わずか2安打ながら鯉退治に成功した。

 先発・大竹耕太郎投手(30)が7回105球を投げて4安打無失点、無四死球と抜群の投球で今季初白星。初回から緩急を生かした投球で鯉打線を翻ろうした。

 最大の山場は7回だった。二死から菊池、大盛の連打と盗塁で二、三塁のピンチ。それでも最後は勝田を二ゴロに仕留めた。「前回は投げてる自分と戦ってるような感覚があったので。しっかり相手と対峙する意識を大事に、1回から7回まで集中力を切らさずにできました」

 自分との戦いではなく打者に向かっていくことができた裏には、意外なヒントがあった。「武道を習っていて、昨日は久々にレッスンを受けました」と明かした左腕。野球と武道、まったく異なるジャンルだが通ずる感覚があるという。「目線とか意識の向け方、それに伴って体幹主導で力みで動かさないというか。重心の位置の確認だったり、体幹から末端を使っていくような感覚だったり。その辺は投球の中でも手応えがあるボールは多かったかなと思います」とうなずいた。

 武道で整えた心と体でマウンド上の雑念を振り払った虎の技巧派左腕が、力強く白星への道筋を切り開いた。