大リーグ、パドレス3Aエルパソを退団し、日本球界復帰を決めていた秋山翔吾外野手(34)が、広島への入団を決断した。

 3年ぶりのNPB復帰のため20日に帰国した秋山は22日に古巣の西武、23日にソフトバンク、24日に広島といずれも都内で立て続けに交渉を行っていた。

 西武からは旧知の渡辺久信GMがラブコールを送り、条件面ではソフトバンクが有利とも言われていたが、どうしてゆかりのない広島を選んだのか。元西武監督で本紙専属評論家の伊原春樹氏は「秋山らしい決断だと思いましたよ。『あえて広島』だったんだと思います。彼は物おじしないチャレンジ精神旺盛な性格。お世話になった西武で『またお世話になります』というのに、気が引けたんじゃないかな。おそらくソフトバンクは相当な金額を出しているんでしょうが、古巣を敵に回して戦いたくもない…。だったら新天地で挑戦したいということだと思います」と話した。

 今後については「年齢的にもまだまだ十分にやれる。初めてのセ・リーグといっても、秋山の力と技術があれば1番、3番あたりの打順で3割ぐらいは期待できます。アメリカではゲームに使ってもらえなかったりで、かなりうっぷんもたまっていたと思う。苦労したぶん、いきなり大暴れしてくれるのでは」と期待した。