この強さは本物かもしれない。阪神は7日のソフトバンク戦(ペイペイ)に2―0で零封勝ち。6月に入って負け知らずで今季2度目の6連勝を飾り、ついにヤクルトと並ぶ交流戦首位に躍り出た。ファームも含め、投手の陣容は大充実し、ハイレベルなチーム内競争が続く。現在は中継ぎとしてブルペン待機する大物右腕も好調投手陣の中で〝あおり〟を受けている。


 堂々たる〝横綱相撲〟だった。先発の西勇が6回6安打無失点の力投で鷹打線を封じ、主砲・大山も4戦連続打点となる決勝の2点適時打をマーク。救援陣も岩貞―アルカンタラ―岩崎の無失点継投で応えた。投打がガッチリかみ合った会心の勝利に、矢野監督も「本当に全体でいい流れがつくれている。あす以降にもつなげたい」と手応えを口にした。

 大型連勝の最大の原動力は「投手王国」と表現しても過言ではないほどの陣容を誇るピッチングスタッフだ。エース青柳は6勝、防御率0・98、勝率8割5分7厘と投手3部門でリーグトップ。西勇も同2位の防御率1・50と抜群の数字を残している。

 他の先発投手もガンケル(防御率2・58)、伊藤将(同2・97)、ウィルカーソン(同2・72)、西純(同3・34)が規定未到達ながらそれぞれ安定した投球を披露。リーグトップタイの16ホールドを誇るリリーフエースの湯浅(疲労回復を考慮し、現在は出場選手登録抹消中)―新守護神の岩崎へつなぐ盤石の継投策も既に確立しているとあり、この勢いは当分止まりそうにない。

 不測の事態への備えも万全だ。ファームでは昨季10勝で2年連続2桁勝利中の秋山が直近2戦を14イニング無失点と順調に再調整中。ドラフト3位ルーキー・桐敷もここまで4試合に先発し、防御率0・69。トミー・ジョン手術から復帰した23歳右腕・才木もこの日のウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)に先発して5回無失点と、それぞれが一軍復帰に向けて猛アピールを続けている。

 2年連続で開幕投手を任された藤浪晋太郎投手(28)は、5月31日から中継ぎ投手として一軍に再昇格。3試合に登板し無失点投球を継続するなど、こちらも好調を持続している。先発専念への強い思いを再三口にしているが、今は層の厚すぎる先発枠争いに加わることすら困難な状況だ。

 残り83試合。充実した投手陣を最大限に有効活用できれば、セ・リーグ最下位に沈む矢野阪神の上位進出も夢ではない。そのために必要なピースとして、藤浪に先発の機会は訪れるのか――。