中日ベンチに何があったのか。中村紀洋一軍打撃コーチ(48)と波留敏夫二軍打撃コーチ(51)が入れ替わることが23日、NPBから公示された。突然の配置転換の理由とは…。

 交流戦開幕直前、突然とも言えるコーチ入れ替えに、球界では驚きの反応が広がった。ただ、球団サイドは「監督の判断です」と話すのみで、ファンからは心配の声も…。そんな中、評論家のデーブ大久保氏がキーマンの立浪監督を直撃。自身のユーチューブチャンネルで指揮官の声を伝えた。

 立浪監督を愛称の「タツ」と呼び、親交の深い大久保氏は単刀直入に「何かあったの?」とたずねたという。監督経験もある同氏としては、この時期のコーチ入れ替えに不穏なムードを感じたようだ。竜党の間でも「確執や衝突があったのでは」との臆測も流れていた。

 ところが、立浪監督は「デーブさん、何にもないです」とはっきり答えると「トラブルがあったとか、人間関係だとか、本当に何もないです」と〝確執説〟を否定したという。

 大久保氏によると、立浪監督はその上で「(二軍配置転換は)コーチとしての勉強をしてもらいたいのも(理由として)ひとつあるんです」と、あくまで前向きな入れ替えであることを強調したと明かした。

 立浪監督とのやり取りを終えた大久保氏は「(中村紀コーチに)もっともっといいコーチになってもらうために時間を取りたいのかな、と僕は感じました」と納得した様子だったが…。

 現在は首位ヤクルトから6・5差のセ・リーグ4位につける中日。ベンチの配置転換が起爆剤となり、交流戦で巻き返しを見せられるか。