「逆・どうしたんや阪神?」作戦だ。

 交流戦開幕(24日=楽天戦)を前に、阪神・井上一樹ヘッド(50)がここまでの戦いを〝自虐的〟に振り返ったうえで「やっぱり阪神来た」作戦をぶち上げ、交流戦での「反攻」を予告した。

 この日、甲子園で投手練習を見守った井上ヘッドは、24日の楽天戦初戦が田中、次カードの27日のロッテ戦初戦が佐々木朗となる可能性が高いことを引き合いに「開幕から『どうしたんや?阪神』と言われた開幕からずっと借金を抱えてしまってきた。だから『どうしたんや返し作戦』」と切り出し、パ・リーグ屈指の好投手を〝食う〟ことで、チームの浮上に勢いつける構えだ。

 首位・ヤクルトとも10・5差と、最下位とはいえ、残り試合で十分に逆転可能な数字ではあり、各球団が他リーグとのチームを相手にする18試合となるだけにリーグで「ひとり勝ち」がする日が多ければ、通常のシーズン以上に、上位とのゲーム差は一気に縮まる可能性もある。

「去年も交流戦はまずまず(11勝7敗=2位)。これまでの『おいおいおい』っていうのを『逆おいおいおい』作戦でいければ。『おお、やっぱり阪神きたか』と。交流戦でしかグッといくチャンスもない」

 音速ペースで借金返済&上位浮上をWで実現可能な井上ヘッドの「どうしたんや!?返し作戦」は果たして実行されるのか。実現すれば間違いなく、交流戦の主役は猛虎となりそうだが…。