阪神・岩貞祐太投手が7日の中日戦(バンテリン)の7回に3番手として救援登板。1回を1安打2三振無失点に封じた。矢野監督も防御率1・23と好調を持続する背番号17の〝勝ちパターン昇格〟へ期待を寄せる。2013年のドラフト会議で阪神に1位入団した30歳。復活の雰囲気が漂い始めてきた。

 150キロに迫ろうとする快速球を軸に、中日打線をねじ伏せた背番号17は「とにかく勝ちたい。その思いだけで投げました」と登板後は力強くコメント。昨季は46試合に登板し防御率4・66と低調な成績に終わった左腕だが、プロ9年目の今季は状態の良さが伝わってくる。

 矢野監督も「腕を振って直球も変化球もしっかり強い球を投げるっていうのがサダのピッチング。微妙なところの修正というところは、まだやっていかないと安定感は出てこないと思う」と注文をつけつつも「(岩貞ら中継ぎ陣が)踏ん張ってくれれば、流れの中で逆転にもつながる。どんどん勝ちパターンに入ってきてくれれば、よりいい。頑張ってくれているというのはありがたい」と評価する。

 8回・湯浅―9回・岩崎の勝ちパターン継投が固まりつつる阪神ブルペンだが、その2投手へつなげる「7回の男」はまだまだ流動的。経験豊富な30歳が方程式の一角に定着すれば、阪神投手陣はますます安定感を増すはずだ。