開幕から1か月、ほとんど寝ていた〝虎〟は完全に目を覚ました。1日、阪神は巨人に8―1で快勝し、連勝を「6」に伸ばし、遅ればせながら今季10勝目を挙げた。

 開幕から1勝15敗(1分け)、勝率0割6分3厘とほぼ瀕死だった虎の姿は、もうない。今季初先発の3年目右腕・西純矢(20)が中盤5回までウォーカーに浴びた先制ソロの最少失点に抑えると、中盤以降に猛虎打線が、束になってG投手陣に襲い掛かった。

 巨人先発・高橋を6回に捕まえ、佐藤輝、大山の中軸の2人で無死一、三塁とチャンスメークすると一死後、2番手・デラロサから糸原が「凡退していたら嫌な流れでむこうに流れにいく。何とかランナーを返すことだけ考えて」と左前適時打、二死から梅野が「(先発・西)純矢も頑張って投げてくれていたので、一気に逆転することができてよかった」と右前適時打と、4本の長短打で2―1と試合をひっくり返した。

 さらに8回には先頭・中野の内野安打を口火に5番手・桑原から一死満塁のチャンスを作るとベテラン・糸井が「西純矢に絶対、勝ちをつけてあげたかった。何とか〝事〟を起こしてっていう気持ち」と、代打で2点適時打と、4―1で一気に突き放した。これで一気に流れを引き寄せた攻撃陣は、その後も山本や島田の途中出場組も適時打を放つなど、一丸ぶりを感じさせる総攻撃で終わってみれば15安打8得点で敵を圧倒した。

 月をまたいでも勢いは変わらず。敵地で首位・巨人相手に今季初の同一カード3連勝を決め、5月最初のゲームを白星で発信させた矢野燿大監督(53)も「いい形で甲子園に帰れる形を全員で作れたので、本当にビッグウエーブにしていきます」とさらなる反撃を予告した。

 3日のゴールデンウィーク後半は本拠地・甲子園に昨季の日本一・ヤクルトを迎え3連戦。超満員の虎党で、燕軍団を完全に〝包囲〟して、一気に飲み干しそうな勢いだ。