広島ドラ3・中村健 〝理論派〟ルーキーが慶大時代に書いた驚きの「論文」

2022年01月15日 05時15分

〝理論派〟ルーキーの中村健(東スポWeb)
〝理論派〟ルーキーの中村健(東スポWeb)

 ルーキーは理論派? 広島のドラフト3位・中村健人外野手(24=トヨタ自動車)が、1年目から大きな期待を寄せられている。

 昨年の新人王・栗林のトヨタの後輩だが、慶大時代に書いた論文が壮大だ。慶大は卒業論文という形ではなく、ゼミに入る2年生から1学期で一つ研究をしていき「卒業プロジェクト」という形で進めていく。そのテーマに選んだのが「プロと大学生の違いは何か?」だ。

 慶大野球部にはバッティングのスイング軌道を計測する器具が備え付けられている。同大のグラウンドで自主トレしたことのある巨人・岡本和を計測したデータがあったため、その年の卒業生でプロ入りが決まった郡司(中日)、柳町(ソフトバンク)と自身のデータを比較したという。

「プロの選手のスイングと大学生からプロに行く選手、プロに行けなかった選手で(3部門で)レベル分けし、技術分けして『どこに差があるんだろう』と思ったので」と中村健。数値を基本に動作解析、統計解析を行い、平均値からのばらつきを表す指標の一つである標準偏差を出した。

 導き出した結論は「ボールがバットに入っていく角度はプロの選手はほとんど同じ角度で入る」ということ。このプロジェクトで中村健は100ページ弱の論文を提出した。そして社会人入りしてからも同プロジェクトを生かした練習を継続したという。

「自分の中でボールのここにバットをぶつけるんだって意識して、それがぶれないようにしていました」。これが実を結び「苦手なものが苦手じゃなくなり、プロに来ることができたと思っている」と中村健。この世界でさらに磨きをかけるつもりだ。

関連タグ: