今季、国内FA権を取得し、来季の去就が注目されていた阪神・梅野隆太郎捕手(30)が権利行使せず、来季も阪神に残留することを表明した。

 この日、西宮市内の球団事務所と訪れ、球団にFA権利行使しないことを正式に連絡した梅野は「今年、あと少しのところで、優勝を逃して、本当に悔しい思いをして、やっぱりこのチームで優勝したい。その思いが一番でした。今のチームは年齢的にも若いチームで、絶対にこれからもっと強くなっていきますし、その中心でタイガースで引っ張っていきたいという思い、みんなで優勝したいという思いで残留を決めました」と球団を通じてコメントを寄せた。

 今季の梅野は130試合に出場、チームの正捕手を務めたほか、東京五輪の日本代表にも選出され、侍ジャパンの金メダル獲得にも貢献。FA権を行使すれば、複数球団による争奪戦になる可能性がある国内FA市場の目玉の一人に数えられていた。今季は日本一を達成したヤクルトに及ばす2位となり、就任4年目での悲願達成を目指す矢野燿大監督(52)にとっては、これ以上ない〝吉報〟となった。